歯科総合商社の(株)松風主催のNLT矯正セミナー、マスターコース(全8回)の第1

会目(10月20日(木))、に参加してきました。

今回、第1回目の内容は成長期の反対咬合(受け口)について。

 

会場は、東京の三鷹です。前日の診療後に新幹線で上京し、阿佐ヶ谷のホテルに深夜に到着しました。

朝は、10時からのスタートで、中央線で三鷹まで向かいました。

講師の先生は、歯科矯正学の分野で、非常に著名な、東京医科歯科大学矯正科ご出身の野田隆夫先生です。

成長期の受け口の治療は、成長期に、上顎と下顎の前歯の重なり方(被蓋関係)を正常な形に改善させ、成長期以降に反対の被蓋関係により生じる骨格性の反対咬合への進行を出来るだけ、抑制することが大切です。

専門的な話になりますが、現代の歯科矯正治療では、歯の表面に装着する矯正装置は(ブラケットやワイヤー)は、ストレートエッジワイズ法という方法が主流で、これは、それより以前に主流であったスタンダードエッジワイズ法を改良し、簡単にいうと、オートマティックに歯の位置を動かしていく方法で、矯正治療そのものが簡便に行われていくというところに最大の特徴があります。

そこに、今回は、形状記憶性のニッケルチタンワイヤー(金属の線)という弾性の非常に高いワイヤーを装着して、より高い治療効果を期待するものです。

具体的な効果を上げると、ワイヤー自体の弾性が高いため、ワイヤーを曲げたりして作製する複雑な装置を付ける必要がなくなるため、(1本の真っ直ぐなワイヤーのみ使用)、装置装着中の違和感が少なくなります。また、矯正力をかけた時に生じる歯の痛みが出にくく、治療期間が短縮されます。患者様にとって様々なメリットがあるといえるでしょう。

成長期の、骨格的な反対咬合ではなく、前歯のみが反対咬合になっているような、いわゆる歯性の反対咬合は、従来から、いくつかの治療の方法がありますが、このチタンニッケルワイヤーを用いると、非常に簡便に治療が進むということを、野田先生も説明されていました。

当院でも、矯正治療において、このニッケルチタンワイヤーを主に使用しており、様々な効果を私自身、実感しておりますが、今回の矯正セミナーでチタンニッケルワイヤーの大家である野田隆夫先生のエッセンスを吸収し、更なる肉付けをしていきたいと考えています。

セミナーは少人数制で、講義、実習がバランスよく進行し、野田先生をはじめ講師の先生が、マンツーマンで実習をチェックしてくれました。色々な質問にも対応して頂き、お話しを沢山聞くことが出来ました。

次回、第2回目は、11月24日(木)です。