11/24(木)東京、三鷹の産業プラザで行われた野田隆夫先生主催のNLT矯正セミナー第2回目に参加してきました。1回目と同様、前日に阿佐ヶ谷に宿泊して、三鷹まで向かいました。この日は朝から冷え込んで、朝、窓を開けると、雪!(少し積もっていました)電車が遅延したり、朝からバタバタです。。
セミナー2回目の内容は、先ず午前中は「顎態パターン」の講義でした。顎態パターンというのは、簡単にお話しすると、上下顎の骨格の形態の分類といったところになるでしょうか。面長なのか、丸顔なのか、下顎が前に出ているか、出ていないかなど、顔の形のパターンというところになると思います。
そして、この顎態パターンは9つに分類されます(Sassouni)
先ず、顔を横から見て、上顎と下顎と水平的な位置関係は、Ⅰ~Ⅲ級に分かれます。
(Angle分類=Ⅰ級-正常咬合、Ⅱ級-上顎前突、Ⅲ級-反対咬合)
それから上顎と下顎の垂直的(上下的)な関係
(ローアングル症例、アベレージ症例、ハイアングル症例)
とをかけあわせて、9つのパターンが出来ます。
*deep bite(前歯の重なりが深い ) →ローアングル
open bite(前歯がかみ合っていない) →ハイアングル
それらを分析する手段として、セファロレントゲンというものがあります。矯正治療の処置前の診断としてセファロ分析を行い、顎態パターンの分析を行うことにより、矯正治療の術式や生体の反応の目安を立てます。(抜歯or非抜歯矯正治療の一つの目安にもなります。)
セファロレントゲンの分析すべき種々の計測角度がありますが、講義では、講師が4つのポイントの重要性を説明されていました。
1顎の前後的な関係 ANB
2 顎の上下的な関係 FMA
3 上顎前歯歯軸 U1 to FH
4 下顎前歯歯軸 L1 to Mand.
講義の後、セファロ分析(側貌)のトレース実習がありました。午後からは前回に引き続き、反対咬合の模型実習という内容でした。
セミナー終了後、顎態パターンについての理解を深めるための宿題のペーパーがだされました。
昼休憩には、普段お世話になっている歯科技工所のat m worksの真野さんと昼食を取りながら、現在作製中の技工物の打ち合わせを行いました。
技工所がある世田谷区から三鷹までは結構近い距離なのです。雪の中、ご苦労様でした!
次回セミナーは、早くも第3回目になります。。
会場の三鷹産業プラザ
雪の中会場に向かいます。。
セファロ分析
セファロレントゲン側貌のトレース
Sassouni による9つの顎態パターン
模型実習の様子