Maeda Dental Clinic まえだ歯科

Doctor's Column
院長コラム

学会発表を行ってきました!(第37回 日本顎学咬合学会 総会)

 上半期 6月後半、東京国際フォーラムにて、37回日本顎咬合学会一般口演で学会発表を行ってきました。
今年で、当学会での発表は4回目になります。5年前にお声をかけて頂いた中山先生に、今も本当に感謝しております。
演題は、「無歯顎インプラント即時荷重 ~緻密な治療計画とシンプルな術式」
自身の、インプラント無歯顎即時荷重ケースを4例ほどまとめて発表させて頂きました。
公園前中山歯科の、中山先生、津守歯科の津守先生に聴講に来ていただきました。

 前日夜、当院スタッフと会食の時間を設け、簡単な打ち合わせを行いました。
今回も常勤の歯科衛生士2名が学会に参加です。
毎年、東京の夜景の見えるレストランで会食をすることが、恒例となっております。
でも、今回は、夜景があまり見えませんでした。。
なぜならば、奥の席だったからです(・・;)笑
予約は早くしなければいけません。
割といいお店で会食をするため、スタッフもTPOをわきまえつつ、お洒落に着飾っています。
こういう場では、スタッフの、普段とは違う一面をみることも出来ますね。

 スタッフには、私と、その前後のDr,向けの講演と、歯科衛生士向けの講演に参加してもらいました。去年の日本顎咬合学会、近畿四国中国支部会の理事会でも意見を述べさせて頂いたのですが、Dr.とスタッフの聴講内容は、Dr.スタッフで完全に分けてしまうと、スタッフ目線というものを超えられないように思うので、Dr.向けの講演もDr.と一緒に聴講することが、スタッフの視野を広げるように思います。その割合は、自分が考えるに、7:3(衛生士向け:Dr.向け)くらいでしょうか。歯科衛生士のレベルが上がってくると、6:4か、いや、5:5くらいでもいいと思います。

 学会2日目には、勤務医時代の先輩の先生、同僚の先生ともお会いして、お話もできました。
2日目の朝に、裕正会 品川シーサイド歯科の先輩Dr.早川豪先生、同僚の生川寛之先生にお会いし、割と長くお話することが出来ました!
早川先生は、現在東京の高円寺でご開業されております。早川先生が退職されるとき、送迎会の司会をさせて頂いたことを思い出します。早川先生は、患者さんに対して、何をしてあげるべきかということをいつもよく考えられていて、一緒に勤務させていただいていたころから、いつも尊敬しておりました。インプラントのノーベルバイオケアのシンポジウムなどでも、よくお会いしますが、いつごろからか、すごく筋肉ムキムキになられて、思わず、ナイスバルク!と叫びそうになるくらいです。。でもお話を聞いてみたところ、維持するのが、結構大変だとのことです。

 生川先生は、お会いするのは4年ぶりくらいでしょうか。東京の森下というところで開業されていて、数年前には、蔵前に分院展開もされ、盛況、ご活躍です!GCインプラントのインストラクターもされています。スーツもお洒落で、相変わらず、イケメンぶりは健在でしたね~。



ラフな服装の早川先生とDr.MAEDA これから用事があるとか          お洒落なブルーのスーツの生川先生とDr.MAEDA

お昼は、同級生の堀川先生と近況報告しながら、会食をしました。
堀川先生は学生時代からもうずっと一緒に行動をし、苦楽を共にしてきた、兄弟のような存在です。学会で四国から出てきてくれて、一緒に食事することが本当に楽しみなんですよね( ´艸`)

ほりかわくんと昼食しながら症例をプレゼンするDr.MAEDA

その他、茨城の取手東歯科医院の先輩の友部先生、大学同級生の麻生君も、遠くのほうでお見掛けしました。
東京まで学会に出かけてくるということは、皆さん、それなりにうまくいって、ご活躍なのでしょう。そういうみんなの姿をみると、なんか嬉しいです。

 学会発表を行う目的とういうのは、幾つかありますが、やはり自身の治療ケースを振り返り、掘り下げて検討し、評価を行うということが、とても大切な部分であるかと思います。今回も、5年前から取り組んでいる、無歯顎インプラント即時荷重のケースについて、まとめが出来、発表スライドを作製しながら、症例を緻密に振り返る、良い機会になったと感じています。
学会発表を、今後もコツコツと継続してきたいと考えております。頑張るぞ。


         当院歯科衛生士2名が参加                      学会発表中のDr.MAEDA

      ☆学会会場の東京国際フォーラム 吹き抜けの特徴的な造り☆

長期休暇の過ごし方

 皆様、こんにちは(^^)
暑い日が続いておりますが、熱中症など、体調崩されておりませんか。

 本日はお盆最終日ですが、台風で、天候は大荒れです。
私も、お墓参りなど、お盆の前半に供養を行ってきました。

そして今日は、病院の片づけ、書類の整理、作製などを行い、また夏休み明けに良いスタートが切れるよう、長期の休みを利用して、様々な準備をしております。
私は、とにかく「準備」というものを重視し、それを怠りなく行うよう、いつも心掛けております。

 当院は、夏期、冬期の休暇を長めに設定しております。

休診日が増えて、少々患者様には迷惑をお掛けするかもしれませんが、
やはり自分自身にも心に余裕を持たせ、普段忙しい時には出来ない、色々なことを振り返る時間に、この休暇を充てております。先ず、前述した整理、片付けを行い、頭をクリアにした状態を作り出し、そこから、今後始める新しいこと、改善の余地があることについて、少し深く考えてみます。何について考え、検討するかは、普段からピックアップして、既に用意しておきます。
ここが大事。休みにはいってから考えていると、タイムオーバーになってしまいます。

 その内容としましては、6月に、ここ4年程毎年、学会発表を行っている、東京国際フォーラムで開催される日本顎咬合学会総会での、学会発表で、インプラント即時荷重4つの症例に関してプレゼンを行ったのですが、術前に必要な検査や資料について、発表後の反省も兼ねて、不足しているものや、それを行うタイミングについて、確認、検討してみました。このような大掛かりな治療は、要領がよくないと、とにかく治療期間が長引いてしまいます。

それを踏まえ、ルーティンに行う部分を再確認し→それによりもう少しスムーズに治療を進めることができるようになる→治療期間の短縮につながるという結論に達したので、改善を加えました。

 また、7月に東京医科歯科大学卒後研修セミナーのEr -YAGレーザーの講演会を聴講してきたのですが、このレーザーの歯周病に対する処置方法は、歯周病の治療段階、メンテナンスの段階において、かなり有用であると感じました。
やはり、大学で研究段階から、基礎を身に着けている先生のプレゼンは、かなり説得力があるように感じましたね。。
当レーザーに関して理解を深めるとともに、歯周ポケットの改善を図るための、低侵襲の歯周外科処置(Periodontal Er-YAG Laser Operation)を実践できるように準備を進めております。 

 それから、根管治療について。
根管治療というのは、いわゆる歯の神経を取る治療や、虫歯の最終形ともいえる根の先端部が化膿する「根尖性歯周炎」(いわゆる歯周病ではない)における治療ですが、その治療に使用するリーマーやファイルという細い針のような器具があります。近年注目され、様々な工夫、進化が進んでいるのがNi-Tiファイルです。このファイルは、エンジンに装着して使用するため、作業の効率化、治療時間短縮という点でかなりのメリットがあり、当院でも使用しておりますが、無理に掘り進めると、しばしば先端部が破折するというトラブルが起こります。そのような時は当院ではマイクロスコープ2台で根管治療にあたっておりますから、すぐマイクロ拡大視野で破折片を除去するのですが、余計な時間もかかってしまいます。最近では、かなり破折しにくいファイルもでてきており、その選択、セミナー受講などの手続きを進めました。

これらのことについて、長期休暇を利用して、少し深く突っ込んで、勉強、整理をしてみました。
普段から、時間の使い方について工夫を行い、現状維持+「これから行っていくこと」を意識して、日々コツコツと毎日を大切に頑張っています。
夏休み後半は息抜きのために小旅行に行って参ります

それでは皆様、ごきげんよう( ^^) /

平成から令和へ

当院も4/28(土)~5/6(月)までお休みを頂いております。
GWも中盤に差し掛かりましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
私は、4/29ゴールデンウイークを利用して東京の日本武道館に柔道の全日本選手権を観戦に来ました。
朝ホテルで、スマホを見ると、着信が。患者さんです。
インプラントの上部構造のネジが緩み、歯が外れてしまったと言います。
上部構造のやり換え治療をしており、次また外せるようにネジを緩めに締めたものが、外れてしまったようです。休み中にこのような事態になると、患者さんも大変です。
1日に和歌山に戻るので、帰ったら、ネジの締め直しを行うことを約束し、アポイントを取り、電話を切りました。。
大変申し訳ないです。

気を取り直して、日本武道館へ向かいます。
私はこの4月29日は柔道を観戦する日と決めています。
大学の時、桐蔭高校柔道部のOBで、元和歌山県柔道連盟会長の故戸村達臣先生のお声を掛けて頂いたのがきっかけです。大学が関東にあり、アクセスがよかったことから、毎年お誘い頂き、九段下の日本武道館に通っておりました。先生が東京に来られた際には、よく食事に連れて行って頂いたり、いろいろと思い出があります。
また、小学校、中学校の時に通っていた健心館畠中道場から、全日本少年柔道錬成大会で、武道館に連れてきて頂き、試合を行ったこともあります。社会人になってからも、館長の畠中耕筰先生、副館長の畠中健先生のお誘いで、少年柔道の引率のサポートをさせて頂いて、私も、柔道着を着て少年柔道錬成大会に参加させてもらったりもしました。その他、様々な試合に観戦に来た思い出があります。
現地に着くと、色々な思い出が去来するこの場所は、私にとって、大切な場所のひとつです。
この全日本柔道選手権は、体重無差別で行うため、現在の体重別に区切られた柔道では見られない、柔道の本質をついた試合がみられることも、醍醐味のひとつといえます。
世界選手権やオリンピックに出場できなくても、この全日本選手権を目指して、全国の猛者たちがしのぎを削る、文字通り、柔道日本一を決める大会であるのです。
この日の試合も興味深い試合が多く、決して身体が大きいとは言えない千葉県警の加藤博剛(ひろたか)選手(Wikipediaで検索したところ、身長は174cmでした!)が、大きい選手を巴投げと寝技を駆使して決勝まで勝ち上がりました。まさに工夫の柔道です。決勝では、世界選手権優勝のウルフ・アロン選手が、延長戦(ゴールデンスコア)の末、加藤選手を破り、初優勝を飾りました。両選手ともに、千葉県所属選手。千葉県所属の選手が活躍すると、かつて千葉県の住民であった私は、やっぱりなぜか嬉しくなります( ^^)

試合が終わり、今回はもう一つ向かう場所があります。
以前大学の学部があった千葉県の稲毛区。
これもまた、柔道でお世話にった方にお会いするためです。

高校時代、桐蔭高校柔道部に所属し、天理大学柔道部出身の大久保健一先生に指ご指導頂き、また先輩の畠中健さん、同級生の下浦牧さんが強豪校の選手を相手に次々と勝ち上がり、全国大会に出場する姿を間近でみていて、刺激をもらい、自分ももっと強くなりたいという気持ちを持ち続けいました。しかし、大学受験もあり、2年くらいで一区切り、道半ばという感じで、高校の部活動を終えました。そのようなことから、大学では柔道だけは一生懸命やろう、自分がどのくらいできるか試してみたい、という思いを強く持っていました。

大学時代、柔道部に所属しながらも、部員が少ないために、練習場を先輩から教えて頂き、外部の道場に練習にいっておりました。千葉市のコミュニティーセンターにある「柔練会」というクラブチーム的な集まりに週2回、参加していました。上京後初めて行った道場で、声を掛けて頂いた尾山眞司さん。今日はこの方に10年ぶりにお会いするのです。尾山さんはミュニケーション力が高く、若手への面倒見が本当によい方で、私も相当な面倒をみてもらいました。。

JR稲毛駅で待ち合わせをし、10年ぶりの再会に固く握手をさせて頂きました!当院は、今年開業して10年になりますが、東京から和歌山に帰る際、ちょうど10年前に、この稲毛で、これからお話しする「柔連会」の仲間を集めて頂き、自分のためにお別れ会を開いてくれました。それから早10年です。。

学生の時によく行かせて頂いた駅から少し歩いたところにある、「モランボン」という焼肉屋さんに向かいました。ここのお店は、お肉の質はかなり良い上に、格安の定食があり、ライスがおかわり自由という、学生には嬉しいメニューがあります。ここの店員の方と顔見知りで、自分にとって、千葉のお母さんといった感じの方でした。入店し、暫くしてから、働いていらっしゃる姿が見えたので、ご挨拶をさせて頂きました。そしてなんと嬉しいことに「、東京歯科大の前田さんですよね!」と、覚えてくれていました((´∀`)少しぽっちゃりされておりましたが、お元気そうで、当時の面影そのままでした(^o^)
お肉も、美味しさと同時に、どこか懐かしい味がしました(* ´艸`)

食事をしながら、たくさんの柔道の話に、花を咲かせました。また、柔連会のメンバーの近況などもお話しして頂き、柔道に携わっている方、そうでない方、月日が流れを感じながら、学生時代の柔連会の仲間との思い出が込み上げてきました。
尾山さんは15年程、第一線で柔道の試合で審判をされており、全日本柔道連盟公認審判員の、Aライセンスを取得されています。全国高校選手権の決勝や、全日本実業団の決勝戦で審判をされるようなレベルでの活動をされていて、この日も、国内の数多くの試合を見られている経験から、自分レベルだと気づかないことを、たくさんお話ししてくれました。柔道の話をされる尾山さんの様子は、20年前と全然お変わりがなく、何か、タイムスリップしたような感じがしました。。一般の会社員でありながらも、熱い気持ちを持って長年柔道に携わられている方です。そのころから尾山さんは、当時ではまだ浸透していなかった、試合の動画なども撮影されて、分析したり、本当にコツコツと頑張っておられたのを間近でみていました。このような高いレベルで現在の活動をされていることを、私自身も、本当に誇りに思っています。

尾山さんには、稽古をつけて頂いたのは勿論のこと、ケンカ四つ(右組対左組)の組手の細かい技術の指導(相四つ(右対右、あるいは左対左)の、オーソドックスな柔道しか知らなかったために、ケンカ四つの組手の状況の有利、不利をよく理解していなかった)や、寝技において、自分が下になった時の、下からの寝技の攻撃技術などを、大学まで来てもらって、マンツーマンで教えて頂いたりしました。私は少年柔道~高校まで柔道を続けていたこともあり、投げ技の入り方などの基本はよくできていたと思いますが、柔道という競技全体を、まだあまり把握できていなかったように思います。尾山さんは、柔道競技というものを、本当に広く理解されていて、柔道のセオリーというものを、柔連会に来てから教わったように感じています。柔道経験者でないと、なかなかよく分からない話ではあると思いますが。。
これを理論的に、言語化して、伝えるのが尾山さんは本当に上手だったと記憶しています。
理論的に相手にわかるように、言語化して説明する能力というものは、現代のビジネスシーンにおいても、必須能力になっていますよね。

暫く道場に通っているうちに、ある練習の日に、自分にとって凄くショッキングな出来事が起こりました。この道場は、いろいろなところからいろんな人が道場に練習に来るのですが、ある日、自分と同じくらいの背丈の、近隣の学生がやってきて、乱取り(試合と同じ様なフリーの練習)を行ったのですが、パワーが違うのか、相手が繰り出す技に全く対応できず、もう嫌というほど散々に投げられてしまいました。練習が終わってから、皆が一息ついている時、自分は、ベンチに座りながら、あまりの無力さに涙が溢れてきました。この涙の正体が何であるのか、悔し涙であることは自分ではすぐに分かりましたが、とにかく涙が止まらないのです。自分ではできる限りのことはやっているという自負があったため、余計に悔しかったのだと思います。乱取りの状況と、その後の自分の状況を見ていたのか、それを周りのメンバーが察知して、色々と声を掛けてくれました。そして、尾山さんが色々と現在の練習やトレーニングの状況を聞いてくれて、いくつかの提案をしてくれました。

先ず、専門的なウエイトトレーニングと相撲の四股。ランニングなどはやっていたのですが、腰を強くするには、負荷をかけたトレーニングをするほうが効果的だという指摘をうけました。体重が65kgそこそこだった自分は、成長期ということもあり、しっかり食事をして、練習に耐えうる力をつけるためにも、身体を大きくして戦ったほうがいいだろうと考え、基礎体力をつけるのと、体重を増やす目的で、ウエイトトレーニングや四股の踏み方をマンツーマンで教えてもらいました。
そこから自分なりに工夫して、瞬発力や技の受けを強くするための足腰を作るために、階段や坂道をダッシュするというトレーニングも取り入いれていきました。

それから練習場所の確保。やはり週2~3日の練習量では、地力をつけるための練習はできません。要するに、質より量をこなすほうが、現状では大事だよということです。町道場や大学の道場をいくつか紹介して頂きました。尾山さんは顔が広いので、最初は挨拶を兼ねて付いてきて頂いたりもしました。
それがきっかけになり、色々なところに練習へ行く、大学に練習仲間を連れてくる習慣が付き、週に5日、練習日を確保することができるようになりました。

そのころ学生で車もなく、基本電車か自転車移動であったことを気にかけて頂き、練習後や試合の際はいつも、車で自宅まで送って頂いたりしていましたね。

当時は、学生だった自分は、非常に恥ずかしことではありますが、これらの時間を他人のために割くことが、一般の社会人の方にとって非常に大変なことだということを全然実感として分かっていなかったように思います。
尾山さんが、これらのことを本当に好意で行ってくれていたという事実。これはもう大変なことです。

柔連会に通い始めてすぐに出場させてもらった千葉県実業団大会では、私は、肩車という大技を食らい、試合会場がどよめくくらい思いっきり畳に投げつけられてしまいました。これも、自分が何をされたのか全く分からず、後からこういうふうに投げられたんだよと周囲から聞かされ、かなり落胆したのを覚えています。
それから数年後、色々と勝つための工夫を行い、十分な練習を積んで、同大会の71kg以下級で準優勝することができました。そして、同じ年の全日本歯科学生大会71kg以下級でも優勝することが出来ました。
小さいながらも、これらの成功体験を積んだことが自分にとっては、非常に大きな出来事になっております。(勿論、努力したことが全て報われたわけではなく、報われなかったことのほうが、割合としては多かったわけですが。。)
でも、一番の収穫は、結果が出なかった時も、柔道から逃げなかったこと。

このように学生時代は、勉強は最低限で、柔道を凄く一生懸命やっていましたが、この時に培った体力や集中力、工夫する力、目的を達成するために考える力、やりきる力を備えることが出来たことが、現在の仕事をする上でも、実は核になっているのです。
 現在私は、自身の患者さんに対する治療データをまとめあげ、分析、検証し、学会や勉強会で発表を行うことをライフワークにしております。もう5年位になりますでしょうか。最初の頃は、手法や発表もたどたどしく、周囲からもあまりよい評価を得られませんでしたが、ここでも、やっていくことは、柔道の時と基本、同じです。周囲の先輩たちのサポートを受けながら、反省、工夫し、やり切っていく。それの繰り返しです。最近では学会発表、勉強会での発表も結果が出てきており、周囲の私を見る目も確実にかわってきました。
 私は自身の手掛けている歯科治療内容を、第三者から批評を受け、オープンにできるくらいのものにすることを、自身のスタンダードにしていきたいのです。これらは、間違いなく患者に還元できるものですし、患者利益に繋がるものです。

話を戻しますが、柔道において、それらの重要な要素を身につけることは、おそらくひとりでは難しかったでしょう。
この尾山さんの気遣い、サポートがあってそれらのことが形になったことは間違いありません。そして、柔連会の他の先生やメンバーの方々も、自分が真面目に取り組んでいたからか、好意的に接してくれ、そのこともプラスに働いたように感じております。
尾山さんと、他の先生、メンバーに、本当に感謝です。

今日書かせて頂いている学生時代の柔道のお話は、仕事におけるスタッフ教育においても同じことが言えると思います。
新人のスタッフ(特に歯科衛生士)には、指導する側も、様々な部分での多少のロスを想定しながら、時間を割き、指導を行うことは必要なことでしょう。スタッフのほうでも、良い指導者を見つけ、一定期間(最低2年間、できれば3~4年)じっくりと指導を受けるべきだと思います。
指導する側も、スタッフ指導に足る知識や技術を身に着けておかなければ、スタッフ指導は成り立ちません。やはり、スタッフが勉強しよう、技術を吸収しようというコンテンツを備えて、環境を整備しておかなければ、いけないと思います。
あとは、伸びていくスタッフに共通することは、やはり、周囲の協力を得やすい状況を自分で作っていく謙虚さだと思います。

自分にとっての平成の時代は、主に大学~現在までということになりますが、平成という時代を、自分はこういうふうに生きたよ、ということをこの節目の時に、書かせて頂きました。
今日書いたことは、私にとって、平成という時代のなかの、とても大切な出来事のひとつです。

楽しい会食を終え、もう一度、店員の方に挨拶をし、お気に入りの焼肉屋モランボンを出て、懐かしい稲毛の街を歩きながら、駅に向かいました。途中の駅まで尾山さんと同行させて頂き、その後、これもまた懐かしいJR総武線に乗りながら、宿泊先の秋葉原に戻りました。
そして、乗車中、今は忙しく、柔道から距離を置いてしまっている自分ですが、自分自身を育ててくれた柔道に、もう少し、なんらかの形で関わっていきたいなと思いました。

日付は5月3日、令和の時代になって早や3日です。
月日は経つのはほんとに早いです。

さて、令和の時代を、これからどのように進んでいきましょうか。

これからもコツコツとやっていくというスタンスに変わりはありませんが、歯科治療においては、これまでの経験を生かして、それらをブラッシュアップしていく、自分自身、そういうステージに来ているという実感もあるので、今やるべきことをよく見定め、良く考えながら、やっていくことの質、クオリティーを上げていく努力をしていこうと思います。これは、学生時代の柔道で、前述の様に、一定の成果は出たものの、残念ながらやりきれなかった部分というものがあり、それらを克服していく作業と、もしかしたらリンクするかもしれません。

今回、私の柔道の恩師、尾山眞司さんにお会いし、平成を振り返ると同時に、令和の時代をどのように進んでいくかを考える、よいきっかけを頂きました。
本当にありがとうございます!

私は、令和の時代を、コツコツと、そして、考えながら、前に進んでいきます。

それではまた。

Er-YAG(エルビウム ヤグ)レーザー 導入!

数年前より導入を検討していました、Er-YAG(エルビウム ヤグ)レーザーを今年の年明けに購入、準備期間を経て、診療に導入しております。

先ず、このレーザー機器の特徴を簡単に説明いたします。
このレーザーは、他のレーザーと比較して、生体へのダメージが少なく、治りが早く、治癒が綺麗である、というのが、最大の特徴であります。また、硬組織(歯)に対しても利用できる、虫歯部分の除去も可能となる、唯一のレーザー機器であります。
全般的には、昨年まで臨床で使用しておりました、CO2レーザーより、細かい処置を高い精度で行えるであろうという期待があります。

具体的には、歯周病に対する外科的処置に対し、汚染歯根面への歯石の除去や歯周病原因菌により、化膿した部分にできる、肉芽組織の除去廓清(かくせい)、殺菌処置を目的として使用する考えです。それを、メンテナンスや歯周外科処置において行っていきます。

今後は、CO2レーザーとEr-YAGレーザーを、用途に応じて使い分けていきたいと考えております。

      
2年程前からデモなどを4~5回繰り返し、感覚を掴み、準備期間を経て今回の導入に至りました。

準備期間では、スタッフも(株)モリタの社員の方々から
機器の取り扱い、メンテナンスの方法などの説明を受け、万全の体制で導入しております。
しております。
また、経過報告など、ブログ内で行っていきたいと思います。

今回導入したEr-YAGレーザー 「アーウィンアドベール EVO」

(株)モリタ社員の方から、機器の取り扱いについて説明を受けるスタッフ

 (左は、いつもお世話になっている担当の皆川さん お疲れ様です!)

このような、鶏肉や卵を使用したデモを4~5回受け、非常に精度の高い処置が可能であることを

感じ、今回、導入に至りました。

歯科医師に必要な勉強

 今回は、歯科医師として必要な勉強について書きたいと思います。

医療技術というものは、本当に日進月歩です。新しい技術が年々開発され、2、3年くらい経つと治療技術が検証され、その都度アップデートされていきます。
 
   それらに追従していくためには、どうするか。。

各学会の年次総会などに出席し、治療のトレンド、トピックを聞き、情報を入れるようにしていきます。
勿論、これらは従来の技術に上乗せされることが多いと思いますので、基本、基礎というものが重要であることは、言うまでもありません。

   治療技術の習得はどうか。

各治療について、実習付きのセミナーというものがあります。治療の勘所などを、実際の症例や実習を通じてレクチャーしてくれます。やはりその分野に長けている先生の治療技術は、なるほどレベルが高いです。。

ここまでは、インプットの作業です。

 今度は、インプットしたものをアウトプットしていく作業として、

私は、勉強会での発表や学会での発表を行っています。
実際、治療技術の向上には、自身の症例を、客観的な目で評価してもらう必要があります。
そして、経過を追って、治療後の結果を検証していくことで、その治療の良し悪しが見えてくるのです。
5年前頃より、このような作業を地道に、繰り返し行っています。こうすることにより、自分が行った治療を振り返ることができ、治療技術も向上に繋がっています。
そしてそれらを学会で発表し、一定の評価を得られるようなレベルになってきているように感じます。

特に矯正治療、インプラント治療などは、治療技術や診断にある程度の力が必要な治療項目であるように思います。そのような場合、勉強会に属し、その中で積み上げ、レベルアップを図る作業が非常に大切であると考えます。

  インプラントに関しては

  「ノーベルガイドプラニング教室大阪」 
その他、時々幾つか。 

  矯正に関しては

  「NLT矯正セミナー・アドバンスコース」

において、勉強や症例発表などを継続して行っております。

ノーベルガイドプラニングセミナーでの発表の様子

写真は、塾長の高山賢一先生。

次回は、スタッフ教育について書きたいと思います。

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