7月末に、院内勉強会で普段お世話になっている東京都世田谷区で歯科技工所at-m-works を開業している歯科技工士の真野さんに、当院のスタッフへ向けてのレクチャーをして頂きました。(今回で3回目になります。)
補綴物(虫歯の治療が終わったあとに被せる人工の歯など)の制作過程、それぞれの特徴などの詳細について、2時間にわたり、お話して貰いました。
当院は、患者様に対して作製する人工の歯の大部分を、歯科技工所に外注しております。
そのため、スタッフは補綴物の制作過程などを真近で見ることができません。そこで、一年に1~2回程、技工についての研修を行い、知識の習得、理解を深めるようにしております。
それぞれ作製する歯の個々の特徴、性質を把握することにより初めて、歯科衛生士による治療後のメンテナンスもどういったことに留意し処置を行うか、あるいは補綴物の装着時のスタッフのアシスタントワークをどのように行うかなど、きめ細かい対応が可能となります。
レクチャーでは、基本的事項のおさらいから始まり、当院の患者さんの実際の症例の制作過程をスライドで見てもらいながら、理解を深めてもらいました。またレクチャーの途中、スタッフサイドからの質問もたくさんあり、充実した内容の勉強会になったように感じました。
真野さんは私が東京の勤務医時代、銀座の大山歯科で一緒に仕事をさせてもらった旧知の間柄です。当時、大山歯科には院内で技工物を作製する、いわゆる院内ラボというシステムを取っており、卒後まだ5年目であった私はセラミックの歯の制作過程などを真近で見ることができ、また、大学病院の歯科口腔外科から都会の審美歯科などを得意とする開業診療所に移った時で、技工について色々と教えてもらったり、非常に良い経験を積むことができたと、記憶しております。
最後に、東京から時間を作って、レクチャーに来て頂いた真野さん、本当にありがとうございました。